NHKが、ファッションビル「熊本パルコ」が「来年にも営業を終了する方向で調整に入った」と報じた。約1万2000平方メートルに約60店舗が出店する熊本パルコの2018年3〜11月期の売上高は、前年同期比22.8%減の29億5800万円と苦戦が続いていた。ただ、熊本パルコに出店するあるブランドは「地元ではウワサにはなっていたようだが、われわれには寝耳に水。今は何も聞いていない」という。パルコ広報も「現時点で決まっていることはなにもない」とコメントしている。
熊本パルコは1986年にオープン。熊本最大の百貨店である鶴屋百貨店本館やセレクトショップが数多く並ぶ繁華街の一角にあった。ただ、熊本市街地は9月に市街地のバスターミナル跡地に新たな大型商業施設が、2021年には熊本駅直結の大型複合施設の開業が控え、熊本駅から離れた市街地の繁華街と、駅周辺の再開発でエリアの再編が発生していた。
一方パルコは、前年同期比29.3%減と同じく苦戦の続く「宇都宮パルコ」の閉店も報じられていた。