伊藤忠商事は28日、同社がTOB(株式公開買い付け)を実施するデサントに関して、3月14日までのTOB期間中の話し合いを打ち切ると発表した。
伊藤忠によると、両社はTOB開始後の2月11日、13日、15日、20日の4回にわたり、デサントの石本雅敏社長とTOB終了後の経営体制などについて話し合ってきた。しかしその間にも、石本社長ら同社経営陣がメディアの取材に応じて伊藤忠の行為を批判したり、一部事実と異なる発言をしたりしていると伊藤忠は問題視。経営体制の方向性を一致させていく話し合いは困難と判断した。
デサントとはTOB終了後に経営陣との話し合いを再開する予定。ただし6月の定時株主総会までにデサントの企業価値が低下する可能性が高いと判断した場合は、臨時株主総会を招集する可能性もあるという。