ピッティ・イマージネ・ウオモが終わった今、思い切って告白します。
イタリアンクラシコには正直、苦手意識を持っていました。
モードやデザイナーズが好きだから、というのも理由の一つです。でもそれ以上にイタリアンクラシコが苦手になってしまった理由は、いつの間にか、敷居が高いように感じるようになってしまったから。例えば、最近クラシコの世界でよく聞くようになった「アズーロ エ マローネ」という言葉。日本語で「青と茶」という意味で、イタリアの伊達男にとって定番の色合わせらしいのですが、そんな言葉を頻繁に聞くようになって以来、「うっ、ちょっと難しい……」と思うようになってしまいました。
また、リアルクローズゆえ、トレンドが大きく変わることは少ないイタリアンクラシコの世界は、「今年はチェックだ!」とか「ネップ入りのウールが来ている」とか「差し色は緑!」など、わずかな変化を言い切り続けることで、それをトレンドとして既成事実化している印象がありました。それもまた、なんだかシンドかったのです。
ということで告白しますが、ここ3年くらい、ピッティのクラシコ取材は、実に優秀な後輩に任せがちで、僕はゲストとして招かれたデザイナーのインタビューなどを担当することが多くなっていました。
が、心を入れ替えて今年は、改めて、いろんなブースを訪れてみました。優秀な後輩が、今回はお休みだったものですから(笑)。すると「お、クラシコ、面白いじゃん!」と思うことがなんどもあり、正直目からウロコ。改めて「ちゃんと回らなきゃなぁ」と思った次第です。ということで、今日はそんな、モードなファッショニスタから見た、面白いクラシコブランドを紹介したいと思います。
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美脚パンツにサヨナラの3ライン" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-06-20/16934/3?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/0620_02.png" size="small" square=true font="large"][/rel]
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クレイジーを目指した漁師風コート!?" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-06-20/16934/4?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/focus/wp-content/uploads/sites/4/2016/06/0620_03-1.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
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クラシコ流モード、進化の予感" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-06-20/16934/5?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/0620_04.jpg" size="small" square=true font="large"][/rel]
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パステルカラーが印象的な「バグッタ」のリボンシャツ
まずは「バグッタ」。デザイナーズブランドのOEMを手がけてきた企業のオリジナルでは、“キャンディー”と呼ぶ、実にロマンティックなシャツが印象的です。このシャツ、ウィメンズじゃないんですよ。メンズです。パステルカラーのリボンシャツなんて、「グッチ」くらいかと思っていましたが、まさか、リアルクローズが主流のクラシコで見つけられるなんて!衝撃です。
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「ベルウィッチ」のパンツ
「ベルウィッチ」からは、美脚パンツ当たり前と思っていたクラシコ業界において異端児的なくらいのリラックスしたシルエットのパンツ。左から、パッチポケット付きのストレートパンツ"ラム”、2プリーツのキャロット“スコッチ”、それにわたりが広く、折り返し幅もたっぷりの“グラッパ”です。これなら、トラッドと合わせたり、ハズしのアイテムとして使えそう!腰まわりはゆったりで、裾にかけて急速にテーパードするキャロットシルエットのパンツは、どのブランドも提案するトレンドアイテムになっています。
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「シーラップ」にアウター
そしてアウターの「シーラップ」からは、この、漁師の作業着のようなドン臭いコートを紹介します。こちらは、リアルが信条ハズのピッティにおいて、一際異彩を放っていました。今シーズンは、「何かクレイジーなコレクションを作りたい」とこんな商品が生まれたそうです。デザイナーズブランドのOEMを手がける中で、リスキーなチャレンジがしたくなったんだとか。デザイナーズ・ブランドの変化を敏感に感じ取ったんですね。
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「ラルディーニ プラス」
この「ラルディーニ プラス」は、さらにモード感を高めています。今後はデザイナーとコラボレーションする予定もあるんだとか。モードな別ラインを用意するブランドは増えており、「PT01」の“ゴーストライン”などは、すでにかなりの認知度を誇っています。
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とまぁ、こんなカンジで、ホントにいろんな商品があって、楽しいピッティ取材になりました。なんだ、僕でも着られそうな、直感的に「いい!」だけで楽しめそうな洋服って多いんじゃん!そう思った次第です。
そして注目すべきは、提案する側のみならず、オーダーする側にもまた、今までとは違う何か、を考え始めたバイヤーが現れていることです。そのあたりのお話は、7月4日号の「WWDジャパン」で紹介したいと思います!
2017年春夏も挑戦!?独断と偏見で決める、超私的コレクション・ランキング
今年も、拝見したランウエイショーとプレゼンテーションを対象に、独断と偏見だけに基づいたコレクション・ランキングづくりに挑戦します!上位に食い込むブランドはいずれも、「ブランドらしい」「新しい」「受け入れるマーケットがありそう、もしくは作ってくれそう」「業界全体を次のステージに押し上げてくれそう」と期待するところ。もちろん、「カワイイ」や「単純にスキ」という直感もランキングに影響します(笑)。さぁ、今季の1位はどこでしょう?
さぁ、ミラノメンズが始まりました!今日のランキングは、ミラノメンズ2日目までが対象。「プラダ」「マルニ」など、そうそうたるブランドが加わりました。「ドルチェ&ガッバーナ」もランクイン!演出だけじゃなく、コレクションもスゴくよかったです!そして「プラダ」は、個人的に超ツボ!全部欲しい!どうしよう⁉︎そんなテンションでございますw。
プラダ
ビズビム
ゴーシャ ラブチンスキー
マルニ
クレイグ グリーン
シブリング
ラフ・シモンズ
ケイスリー ヘイフォード
ドルチェ&ガッバーナ
マーガレット・ハウエル メンズ
ロシニョールアパレル
サルヴァトーレ フェラガモ
バリー
モンクレール ガム・ブルー
ナイジェル・ケーボン
マッキントッシュ
ミッソーニ
ジル・サンダー
アイター・スロープ
ヴェルサーチ
ディースクエアード
アストリッド アンデルセン
トップマン デザイン
コモン スウェーデン
イー トウツ
ニール バレット
ボリオリ
KTZ
MCM × クリストファー レイバーン
アギ & サム
[rel][item title="【メンズコレ連載】今は“根暗”がデザイナーに向いている!?" href="https://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-06-13/16723" img="" size="small" font="large"][/rel]
[rel][item title="【メンズコレ連載】17年春夏メンズ最大のトピックスは、何だ!?"
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[rel][item title="【メンズコレ連載】ユースの魅力は何なのか!? 思い切って「ゴーシャ」に聞いてみよう" href="https://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-06-18/16904" img="" size="small" font="large"][/rel]
[rel][item title="最速最多!2017年春夏ロンドン・メンズ・コレクション一覧" href="https://www.wwdjapan.com/collection/season/2017-ss-london-mens-collection/" img="no" size="small" font="large"][/rel]
[rel][item title="最速最多!2017年春夏ピッティ・メンズ・コレクション一覧" href="https://www.wwdjapan.com/collection/season/pitti-immagine-uomo/" img="no" size="small" font="large"][/rel]
[rel][item title="最速最多!2017年春夏ミラノ・メンズ・コレクション一覧" href="https://www.wwdjapan.com/collection/season/2017-ss-milan-mens-collection/" img="no" size="small" font="large"][/rel]