ファッション

ゴートに出資の米フットロッカー、18年度は大幅増益

 スニーカー小売り大手のフットロッカー(FOOT LOCKER)の2019年1月期決算は、売上高が前期比2.0%増の79億3900万ドル(約8732億円)、純利益が同90.4%増の5億4100万ドル(約595億円)と増収増益だった。

 リチャード・ジョンソン(Richard Johnson)会長兼社長兼最高経営責任者は、「主力のフットウエア部門は、ランニング用やバスケットボールシューズなどこれまでになく多様性に富み好調だった。キャンペーンの実施回数を減らしたことや、アパレル部門が好調だったことも業績に寄与している。他社と差別化されたユーザー体験を若者文化に提供することで、今後も業績を伸ばせるだろう」と語った。なお、第4四半期の売上総利益では、NBA関連商品やブランドTシャツを含むアパレル部門がフットウエアを上回ったという。

 業績の好調ぶりを受けてか、同社は19年1月に子ども用スニーカーやアクティブウエアのスーパーヒロイック(SUPER HEROIC)に300万ドル(約3億3000万円)とフットウエアのデザイン学校ペンソール・フットウエア・デザイン・アカデミー(PENSOLE FOOTWEAR DESIGN ACADEMY)に200万ドル(約2億2000万円)、そして同2月にはスニーカー売買仲介のゴートグループ(GOAT GROUP)に1億ドル(約110億円)と子ども服メーカーのロケッツ・オブ・オーサム(ROCKETS OF AWESOME)に1250万ドル(約13億7500万円)など、出資も積極的に行っている。

 また19年は、アクセサリー部門の改善に加えて店舗の見直しを行う。1億7500万ドル(約192億円)の費用をかけて80店の新規オープンや既存店の改装を実施する一方、主に欧米で165店ほど閉鎖する計画だ。なお決算発表日の3月1日、同社株価は結果を好感して前日比5.9%高の63.07ドル(約6937円)で終えた。

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