ファッション

湘南がSC激戦区に変貌 ららぽーと、イオンモールが相次ぎ開業

三井不動産は、神奈川県平塚市で建設中の新しい商業施設「ららぽーと湘南平塚」を10月6日に開業する。店舗面積約6万平方メートルに246店舗が入る。Jリーグの湘南ベルマーレや日産自動車と協業した施設や店舗を入れ、イベントも行うなど地元色を前面に出した広域型ショッピングセンター(RSC)を目指す。近郊では2011年に開業した「テラスモール湘南」に加え、「イオンモール平塚」も18年の開業を目指して工事が進む。湘南エリアはRSCの激戦区に変貌することになる。

ららぽーと湘南平塚は、日産の子会社の日産車体の工場縮小に伴う再開発地区に立地する。隣接地では三井不動産によるマンション開発、総合病院の移設も進められ、商業施設を中心にした街づくりが行われている。JR平塚駅から徒歩圏内にあり、国道1号・129号線などの幹線道路に近接。周辺には平塚市役所や平塚市総合公園など公共施設が多数あり、市民が集う中核エリアに位置している。

ファッション関連では「H&M」「ザラ」「アメリカンイーグル アウトフィッターズ」「アーバンリサーチ ドアーズ」「センスオブプレイス」「プラステ」「コーエン」といったRSCでおなじみの大型店のほか、英ブランド「オールセインツ」の日本2号店、鎌倉の人気店「フォーカップスアンドデザート」の商業施設1号店が入る。スポーツカジュアルでは海やサーフを切り口にした提案ゾーン「湘南シーサイドストリート」を設け、帽子の「フレックスフィット」、サーフ系セレクトショップの「グリーンルーム」「エルビーエス」など7店を集積する。フードコートは「湘南フードホール」と名付け、5年連続でミシュランの星を獲得する平塚の和食店「樹勢」によるどんぶり店、海鮮丼の「三崎豊魚」など地元色を出す。湘南ベルマーレは屋上にあるフットサル場を監修するとともに、同チームの直営による整骨院とフィットネスジムを運営する。またダイニングレストランは、店内モニターで試合を放送したり、徒歩圏内にあるスタジアムでの試合観戦後にサポーターが集まる拠点にする。日産は初の商業施設内の販売店を開く。館内に出店する「チームラボ」や「フルーツバー アオキ」と協業したイベントや商品開発を行う。

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