ザ・ウールマーク・カンパニーは、才能ある若手デザイナーを支援し、同時にウール素材の新たな価値を発信する「2020 インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」の応募を公式ホームページ(英語)で受け付けている。締め切りは3月25日。19年は大野陽平「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」デザイナーがアジア地区予選を勝ち抜き、ロンドン・ファッション・ウイーク中の2月16日に開催された本選に参加した。日本からは、これまで「シセ(SISE)」「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」なども本選や地区予選に進んでいる。
応募条件は、ブランドとして販売を始めてから3年以上8年以下であること、同賞がパートナーシップを組む全世界24の小売りのうち、取り引きがあるのが4社以下であることなど。同賞のリテールパートナーは日本では高島屋。海外ではロンドンのハーヴェイ・ニコルズ(HARVEY NICKOLS)、パリのレクレルール(L’ECLAIREUR)、香港のレーンクロフォード(LANE CRAWFORD)、ECのマイテレサ(MYTHERESA)やエッセンス(SSENSE)など。
19年は、46カ国から300以上の応募があり、地区予選を勝ち抜いた12組が本選に参加した。本選では、「エドワード クラッチリー(EDWARD CRUTCHLEY)」を手掛ける英国のエドワード・クラッチリーがメンズ部門の大賞を受賞。ウール素材の革新的な使用に対して贈られるイノベーション賞も受賞した。ウィメンズ部門は、「コロヴォス(COLOVOS)」のデザイナーである米国のマイケル・コロヴォス(Michael Colovos)、ニコル・コロヴォス(Nicole Colovos)が受賞した。
大賞の副賞はメンズ、ウィメンズそれぞれ20万オーストラリアドル(約1600万円)、イノベーション賞は10万オーストラリアドル(約800万円)。大賞受賞者と一部の本選参加者は、同賞のリテールパートナーで販売する機会を得る。