「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」は、2019-20年秋冬シーズンからウィメンズコレクションを本格始動する。1月のパリ・メンズ・コレクション期間中に発表したランウエイショーでは複数の女性モデルを起用し、ウィメンズのルックを15体披露した。男性のワードローブを借りたイメージでのオーバーサイズの提案が多く、足元まで届くロング丈のシャツはドレスのように仕立てられ、ペールカラーの巨大なコートは丸みを帯びた優しいシルエットを作り出す。19-20年秋冬コレクションはパリの風景や街が醸し出すエレガンスが着想源で、「長い間築いてきた美しい歴史を、詩的でロマンチックに伝え続けるパリの街にオマージュを捧げた」とデザイナーのマテュッシ。ウィメンズのワンピースなどに描かれた花のモチーフは、祖母の寝室の壁紙からインスピレーションを得たという。
マテュッシはショーの直後、ウィメンズに本腰を入れていく姿勢をあらためて表明した。「メンズコレクションを着用した女性モデルは以前も起用していたが、ウィメンズのコレクションをショーで本格的に発表するのは今回が初めて。今後、ブランドとして力を入れていきたい。コレクションとして立ち上げる準備は整っている」。
同ブランドは2018年7月に初となるウィメンズのカプセルコレクションをパリ限定で販売した。マテュッシはコレクションの発売前に、「直営店限定でウィメンズのカプセルコレクションを2シーズン取り扱い、顧客の反応を見てウィメンズをグローバルで扱うかどうかを判断する」と語っていた。