ビジネス

「カルバン・クライン」がコレクション事業から撤退 ミラノオフィスも閉鎖へ

 「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は3月6日、コレクション事業から撤退することを発表した。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのラフ・シモンズ(Raf Simons)の退任後、コレクションラインの「カルバン・クライン205W39NYC」は名称を変更して再建する予定だったが事態は一転した。撤退に伴い、ミシェル・ケスラー・サンダース(Michelle Kessler-Sanders)「カルバン・クライン205W39NYC」プレジデントは部門閉鎖の処理などをした後、6月に退任する。また、同社のニューヨークとミラノオフィスでそれぞれ50人程度の従業員が解雇されており、ミラノオフィスはいずれ閉鎖するという。スティーブ・シフマン(Steve Shiffman)=カルバン・クライン最高経営責任者は現職にとどまる。

 ミラノオフィスの閉鎖については2月頃からウワサになっており、同社は「多くの解雇手続きが行われているのは事実だが、社会的な影響を最小限にするべく努力している。対象となった従業員に最善の道が用意されるよう、関係者全員が協力してくれると確信している」とコメントしていた。また、同社は「カルバン・クライン」のニューヨーク旗艦店を19年春に閉鎖することを1月に発表しており、それに伴って解雇された100人ほどの従業員の退職金などを含め、ブランド再生策におよそ1億2000万ドル(約133億円)の費用がかかると試算していた。18年12月にラフ・シモンズが「カルバン・クライン」を離れて以降、同社はカテゴリーを横断して監督するファッション・ディレクター探しを続けている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。