ここ数年で、PM2.5などの大気汚染物質やブルーライト、花粉など、紫外線以外の肌ダメージ要因に関する知識が広がり、UVケア製品に対するニーズが多様化している。複数の機能を持つアイテムが標準化する中、各社が独自成分や技術の開発にしのぎを削っている。今年は落ちない機能に加えて、肌をきれいに見せる機能を強化するブランドが多いのが特徴。今後は、紫外線対策以外の機能として、スキンケアをカバーし、さらにはホワイトニングやエイジングケア領域での進化が期待される。
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エピステーム
ロート製薬のエイジングケアブランド「エピステーム(EPISTEM)」は、UVダメージから細胞を守り、同時にホワイトニングも行う「ホワイトUVショット」(SPF50+・PA++++、40g、6500円)を発売した。紫外線を肌の上で緑色の光に変換する成分を配合することで、UVダメージから細胞を守るテクノロジーを用いた。また、肌色を左右する遺伝子の発現を抑えるフォトショットコンプレックスに加えて、肌の艶や立体感をアップさせるパールを配合した。
リサージ
カネボウ化粧品は3月16日に、カウンセリングブランド「リサージ(LISSAGE)」から、高UVカットジェルクリーム「UVプロテクターパーフェクト」(SPF50+・PA++++、50g、3000円、編集部調べ)を発売する。汗や水で落ちにくい“ウオータープルーフ”機能に加えて、日常のこすれに強い“フリクションプルーフ”機能を同社独自の視点で開発し搭載。さらに、ブランド独自の保湿成分コラーゲンケア成分を配合することで乾燥ダメージを防ぎ、潤いとハリのある肌へと導く。
ファンケル
ファンケルは3月20日、UVケアとホワイトニングなどのマルチ機能を持つ日焼け止めクリーム「サンガード30 ホワイトニングUV」(医薬部外品・SPF30・PA++、18g、1750円)を数量限定で発売する。透明性が高い紫外線散乱剤をスキンケア成分でコーティングしたトリプルガード成分を配合。またブルーライトケア成分としてビルベリー葉エキスを、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ成分としてアクティブビタミンCαを、肌に潤いを与える成分としてサクラ葉エキスを採用し、マルチ機能と同時に肌へのやさしさを実現した。
ゲラン
「ゲラン(GUERLAIN)」は4月1日に、エイジングケアシリーズ「アベイユ ロイヤル」から初のUVアイテム「UV スキン ディフェンス」(SPF50・PA++++、30mL、9000円)を発売する。UVB、UVA、ブルーライト、近赤外線など、あらゆる光ダメージとコラーゲンの損傷から肌を守るUVプロテクト効果に加えて、コラーゲンを生み出しヒアルロン酸などの生成を活性化してエイジングケアにもアプローチする。
スック
国産メイクアップブランドの「スック(SUQQU)」は4月5日、使い心地を追求したUVプロテクター「エクストラ プロテクター 50」(SPF50+・PA++++、30g、6000円)を発売する。SPF値の高い製品の課題であった肌のきしみ感や不快感の軽減を目指して、グループ初の粉体処理技術を使用。潤い成分でコーティングした成分を含む3つの紫外線散乱剤をブレンドし、SPF50+でありながら肌の心地よさや薄さ、透明感を実現した。さらに紫外線だけでな、空気中の汚染物質からも肌を守り、トーンアップして肌を美しく見せる機能も持たせた。