眼鏡企業ジンズ(JINS)は、文字を読むことが困難な人のために開発された、文字を音声で読み上げるスマートグラス「オトングラス(OTON GLASS)」の研究開発・製造販売を行うオトングラスへの事業協力を開始した。
「オトングラス」は、島影圭佑オトングラス社長が父親の失読症をきっかけに、誰もが文字を読むことができる世界を実現したいという思いから開発したもので、2017年に受注生産を開始した。眼鏡に装着したカメラが撮影した文字をクラウド上に送信し、画像から検出した文字を音声化して読み上げるというもので、失読症や視覚障害者に利便性がある。「オトングラス」の価格は19万8000円。
ジンズは、眼鏡を通して人々の生活を豊かにするという自社の企業理念“マグニファイ・ライフ”やイノベイティブなモノ作りに「オトングラス」との共通点を感じたようだ。今後、「オトングラス」の製品改良や量産化に向け、自社のノウハウやリソースを提供していくという。