「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」が運営する東京・原宿のブックマーク(BOOKMARC)は、写真家の森山大道の私家版写真誌「記録」40号の出版を記念した写真展を3月16〜24日に開催する。同展では森山の次女でカラーマーカーアーティストのASAこと森山朝子の作品も展示。オープン前日の19時から2人を招いてレセプションとサイン会も行う。
「記録」は1972年に出版された森山の私家版写真誌で、日常で撮った写真を近くの人たちに手渡しで見せるという最小限のメディアを模索する中で制作を開始。翌年第5号で一時休刊となったものの、2006年にAKIO NAGASAWA PUBLISHINGから復刊、現在も継続的に刊行されていて今回で40号を迎える。価格は2800円。
森山は1938年大阪生まれ。岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年に独立。写真誌などで作品を発表し続け、67年「にっぽん劇場」で「日本写真批評家協会新人賞」を受賞。68〜70年には写真同人誌「プロヴォーク」に参加。ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催し、世界的評価も高い。2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する「第28回インフィニティ賞」生涯功績部門で日本人として初受賞。同年、ウィリアム・クライン(William Klein)との2人展「William Klein+Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダン(Tate Modern)で開催され、世界中で話題になった。16年にはカルティエ現代美術財団で「DAIDO TOKYO」展を開催した。
■森山大道「記録」40号 出版記念写真展
日程:3月16〜24日
時間:12:00-19:00
場所:BOOKMARC
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
入場料:無料