デザインとアートの祭典「デザイナート・トーキョー 2019(DESIGNART TOKYO以下、デザイナート 2019)」が10月18~27日に開催される。今年で3回目を迎える同イベントは、青山、渋谷、原宿、代官山、六本木に新宿や銀座エリアが加わり、120カ所以上の展示で延べ20万人の来場者を予定している。
今年は、「デザイナート フィーチャー」のゲストとして香港をベースに世界的に活動するキュレーションチームのデザイン ピア(DESIGN PIER)を迎え、日本をはじめアジア各国のクリエイターによる作品の展示を行う予定だ。また、公共建築費の1%をパブリックアートの費用に充てる文化制度である「1パーセントフォーアート(1% FOR ART以下、1%)」の普及を呼びかける署名活動なども実施し、デザインやアートシーンを活性化させる試みをスタートさせる。
3月6日に東京・渋谷区文化総合センター大和田で開催されたプレス発表会で発起人の1人である青木昭夫ミルデザイン・クリエイティブ・ディレクターは、「アジアにおけるアートの中心である香港を拠点としているデザイン ピアの展示は、伝統を超えたアジアのデザインの未来を示唆するものになると思う。『1%』の活動は欧米や韓国、台湾で実施されており、台湾では年間200~300のパブリックアートが生まれている。日本でもその制度があれば、東京五輪開催に向けてさらに魅力的な街づくりができるはずだ」と語った。
今年はイスラエルの「エルサレム・デザイン・ウイーク(JERUSALEM DESIGN WEEK)」や、外交関係樹立100周年を迎えるフィンランドの「ヘルシンキ・デザイン・ウイーク(HELSINKI DESIGN WEEK)」など、国際色豊かな展示催しが東京で開かれる。また、アーティストが20枚のスライドを1枚につき20秒ずつプレゼンテーションする毎年恒例の「ぺちゃくちゃないと(PECHA KUCHA NIGHT)」を開催するほか、昨年に引き続き30歳以下のデザイナーやアーティストを募って審査を行い、5組が無料で出展参加できる若手支援のプロジェクト「アンダー30」を実施する。