「フリークス ストア(FREAK‘S STORE)」などを手掛けるデイトナ・インターナショナルは、3月9日にオープンするウィメンズのセレクトショップ「パブリュクス(PUBLUX)」を披露した。場所は、東京・南青山の骨董通り(港区南青山5-4-27)。ニューヨークの「パブリック・ホテル」からインスパイアされたというネオン管のトンネルを吸い込まれるようにくぐると、ロンドンのBIBAやニューヨークのスタジオ54といった、1970年代に一世を風靡したセレブたちの社交場をイメージした世界観が広がる。
売り場面積は約112平方メートル。顧客向けにコーヒーなどを提供する予定のテラスが約26平方メートル。約120アイテムをそろえる店内にはマネキンは一切置いておらず、「ディスプレーを変えるのに時間を使うなら、その分接客に時間をかけたい。ファッション感度の高いこの立地ならその方がいいと思った」と「パブリュクス」の平ゆかりディレクターは話す。奥行きのある縦長の店内には手前にスポーツやストリートといったトレンドアイテムを、奥にベーシックやビンテージテイストのアイテムを並べる。「MSGM」や「イーチ アザー(EACH OTHER)」といった定番のブランドをそろえる一方で、「アリーズ(ARIES)」や「マリアム ナッシアー ザデー(MARYAM NASSIR ZADEH)」などのアップカミングなブランドも扱う。さらに「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ヘインズ(HANES)」「スイコック(SUICOKE)」などのベーシックなアイテムや、「アントン リシン(ANTON LISIN)」「カサブランカ(CASABLANCA)」といったメンズ6ブランドからもウィメンズを意識したサイズを仕入れるなど、さまざまだ。オリジナルアイテムは2~3割程度。
平ディレクターは「電飾の色味や一部の壁など多少修正は必要だが、理想の内装に仕上がった。オープン後にMDの調整をしながら進めていくが、今後も“ファッションの社交場”のコンセプトは変えず、『なんだろうあの店?』と思わせるような怪しさ満載の店にしていきたい。秋冬は重衣料も増えるので、もっとパンチがある商品がそろう。徐々にパワーアップさせていきたい」と話した。
「パブリュクス」は「アメリカンラグシー」出身の5人が手掛けるデイトナ・インターナショナルの新業態。今秋に2店舗目を計画しており、ECを含み年商5億円を目指す。