「WWDジャパン」3月11日号は2019-20年秋冬パリ・コレクション速報です。表紙には「シャネル(CHANEL)」のフィナーレの写真を採用しました。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏がかかわった最後のコレクションは、ショー開始前に全員で1分間の黙とうをささげた以外は暗い雰囲気など皆無で、フィナーレではモデルたちが全員笑顔で山間の町並みを再現したランウエイを歩きました。カール亡き後も「シャネル」は前を向いて新たな1ページを始めていく様子が印象的でした。
また、9日間にわたるパリ・ファッション・ウイークのダイジェストとして40ブランドを取り上げました。「ランバン(LANVIN)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「ラコステ(LACOSTE)」など、新デザイナーが手掛けたデビューコレクションの評価は?2シーズン目にして大きな方針転換を見せた「セリーヌ(CELINE)」のコレクションもリポートします。さらに、「WWD JAPAN.com」に掲載されたパリコレブランドのルックのページビュー数を計測し、上位15ブランドを報じます。
第2特集は、ファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ」のリポートです。同見本市が経営コンセプトの舵を“サステイナビリティーの追求”に大きく切って3シーズン目。同見本市会長は「サステイナビリティーの言葉にまだ皆混乱している」と語ります。その真意とは?また、そんな中でも新技術を用いた商品を開発した企業を紹介します。
ニュース面では、米発「アメリカンラグシー(AMERICAN RAG CIE)」の日本事業復活を取り上げます。伊藤忠商事と子会社のコロネットをパートナーに、再始動に向けて動き出すその背景を、マーク・ワーツ(Mark Werts)創業者兼CEOが語りました。またニューヨーク・コレクションで夢物語を実現させた「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーを直撃取材。都内で作品撮りに勤しむ中、ショーを振り返りつつ今後の展望について聞きました。そのほかジョルジオ アルマーニ ジャパンが1年かけて改装準備を進めてきた「アルマーニ(ARMANI)」 / 銀座タワーのリニューアルオープンや、マッシュホールディングスの新アンダーウエアブランド、米ギャップ(GAP)の230店閉店について掲載します。
ファッションパトロールでは、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が立ち上げたアパレルブランド「幸福洗脳」にフォーカス。「『シュプリーム(SUPREME)』を超えるアパレルブランドを作る」との思いで命名したという中田のブランド戦略を探るべく、東京・乃木坂の店舗に突撃取材しました。ファッションブランドを手掛けるタレントや著名人なども多い中、取材から見えてきたのは中田の本気度。力強く語ったインタビューでは数々の名言も生まれました。