ワコールは11日、フリーマガジン「TOKYO VOICE」とのコラボ企画でジェンダーレスモデルとして話題の中山咲月が出演するコマーシャル動画「We are BeauTiful.」をウェブで公開した。同社のコーポレートメッセージである“より美しく”を伝えるために制作されたこのCMは、2017年に公開された第2弾に続く3作目。
撮影は東京・渋谷や原宿、お台場で行われた。全2分21秒の動画では、メンズファッションを好む中山が独自のスタイルを着こなす姿が写されており、同時に自身の職業や性別、恋愛などの価値観について語っている。3月9~17日には、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンと原宿表参道ビジョンで30秒のショートバージョンを放映する。
撮影に合わせて行われたインタビューで中山は、さまざまな価値観について語っている。「細かく見ていけば、性別と一言でまとめても、もう何通りもあると思っている。やっぱり表現するのは難しい。最初は迷っていたが、今はありのままで生きている。『どういう性別なの?』と聞かれたときは、背景を説明しつつ『中山咲月で覚えてください』と言えたらいいなと思っている」。またワコールがコーポレートメッセージとして挙げている“美しさ”については「見た目に関係なく誰に何を言われても、突き進んでいける姿勢が美しさであると思う」と述べた。
中山咲月は1998年生まれ、東京都出身。周りにすすめられたことをきっかけに13歳でモデルデビュー。ジェンダーレスなファッションが話題になり、同年代を中心に支持を得ている。テレビドラマ「中学聖日記」に出演するなど、女優としても活躍の場を広げている。