仏フレグランス大手のインターパルファム(INTERPARFUMS)の2018年12月期決算は、売上高が前期比14.2%増の6億7557万ドル(約749億円)、営業利益が同20.4%増の9473万ドル(約105億円)、純利益が同26.1%増の6971万ドル(約77億円)だった。北米事業は同19%増、西欧が同9%増、アジアが同24%増、中東が同17%増、東欧が同7%増、中南米が同1%増と全地域で売り上げを伸ばした。
中でも「コーチ(COACH)」の売り上げが同73%増と大幅に伸び、1億ドル(約111億円)突破も間近だ。その結果「コーチ」はブランドポートフォリオの中で、「モンブラン(MONTBLANC)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」に次ぎ売り上げトップ3位に上昇した。「モンブラン」は大型新作を発売しなかったにもかかわらず同1.4%増で、「ジミー チュウ」は新作「ジミー チュウ フィーバー」を発売し、同8.4%増を記録した。ランキング4位の「ランバン(LANVIN)」は「エクラ・ドゥ・アルページュ」が不動の人気を誇り同7%増だった。北米においては18年4月に「ゲス(GUESS)」を傘下にしたほか、「アナ スイ(ANNA SUI)」と「アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)」が好調だった。
ジャン・マダル(Jean Madar)最高経営責任者は「『コーチ』は人気の既存品および『フローラル オードパルファム』ラインが19年も引き続き売り上げを伸ばすだろう。20年に大型のウィメンズの新作を発売予定だ」と語る。そのほか19年には「モンブラン」の新作「エクスプローラー」、「ロシャス(ROCHAS)」の初のメンズ「ムスタッシュ」、「アバクロンビー&フィッチ」の「オーセンティック」ラインからカップルフレグランス、「ダンヒル(DUNHILL)」から新作、「ジミー チュウ」からメンズの新作、「ランバン」から新作「ア ガール イン カプリ」の発売をそれぞれ控える。昨年4月に買収した「グラフ(GRAFF)」のウィメンズのコレクションは年末に、モデルのリリー・アルドリッジ(Lily Aldridge)のブランドの香水を秋にEC限定で発売する。