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DHCが米国最大手化粧品小売チェーンのウルタで販売開始

 DHCは、米国最大の美容関連用品専門の小売チェーンであるウルタ ビューティ(ULTA BEAUTY)で展開を開始し北米事業に注力する。

 DHCは米国で1980年代からカタログ販売を中心に展開してきたが、小売業界での存在感を強めようとしている。全米に1124店舗あるウルタでは、人気の「ディープクレンジングオイル」(北米価格は28ドル、約3100円)、「オリーブバージンオイル」(同42ドル、約4600円)、「プラセンタ コラーゲン オールインワンゲル」(同49ドル、約5400円)、「エクストラ ナイトタイム モイスチャライザー」(同36ドル、約3900円)、「コンセントレートアイクリーム」(同35ドル、約3800円)を導入した。

 DHCは、シンプルで比較的手頃な価格帯のスキンケア製品が米国と欧州で支持を増やしている。同社は売上高を明かさなかったが、業界筋によると、同ブランドは昨年、英国での売り上げは3ケタ、フランスは2ケタ成長したとみられる。米国ではアマゾン(AMAZON)での売れ行きが好調といわれており、2018年は「フォーエバー21(FOREVER 21)」のビューティ業態「ライリー ローズ(RILEY ROSE)」での取り扱いもスタートした。

 DHCのウルタ ビューティでの販売開始は、小売業者がスキンケアによりフォーカスしていることと合致する。調査会社のNPDグループによると、近年スキンケアカテゴリーはメイクアップよりも速いスピードで拡大しているという。また、メイクアップが最大シェアとなっているウルタも好調なスキンケアカテゴリーに注力しており、英国発ラグジュアリースパブランドの「エレミス(ELEMIS)」、エイジングケアブランドの「クリープ イレース(CREPE ERASE)」、韓国発スキンケアブランドの「ピーチ & リリー(PEACH & LILY)」などを、昨年からプレステージスキンケア・カテゴリーで導入している。

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