仏発の子ども服ブランド「ボンポワン(BONPOINT)」のクリエイティブ・ディレクターに、フランス人デザイナーのアン・ヴァレリー・アッシュ(Anne Valerie Hash)が就任した。前任のクリスティーヌ・イナモラート(Christine Innamorato)から業務を引き継ぐ。着任日についてはまだ公表されていない。
「ボンポワン」は、パリのセレクトショップ「メルシー(MERCI)」の創立者としても知られるマリー・フランス・コーエン(Marie France Cohen)が1975年に立ち上げた。2006年にはイナモラートがクリエイティブ・ディレクターに抜てきされ、EPIグループ傘下に入った2007年以降も業務を継続。キッズコレクションおよび18年に立ち上げた大人向けウィメンズライン「ボンポワン・パリ(BONPOIN PARIS)」などを手掛けた。また「ボンポワン」は、すでに休止となっているヤング向けウィメンズライン「ヤム(YAM)」などを展開してきた。
アッシュは、パリの服飾学校サンディカ・パリクチュール校を卒業し、01年に自身のブランドを設立。その後、03年には「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」でグランプリを受賞した経歴を持つ。08年にはキッズライン「マドモアゼル(MADEMOISELLE)」をスタート。14年に同ラインを閉じ、15年2月から仏発で現在はファーストリテイリング傘下の「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」のクリエイティブ・ディレクターを務めた。
「コントワー・デ・コトニエ」では、母から娘に継承される服をテーマにした広告キャンペーンシリーズを打ち出し、ブランド設立20周年となる15-16年秋冬のキャンペーンでは、フランス人女優のシャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)と当時13歳の娘アリスを起用するなどして脚光を浴びた。アッシュは16年5月まで同職を務めていた。