ストリートファッション&カルチャーのオンラインメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」やECサイト「HBX」などを運営するハイプビースト(香港)は15日、ハイプビーストジャパンを設立した。ジャパン社のトップに当たるマネージングディレクターには、ファーフェッチジャパンの和島昭裕・前ディレクターを任命。日本カルチャーの理解と発信を強化し、事業展開の加速とアジアにおけるさらなるマーケット拡大を目指す。
ハイプビーストは、創業者兼最高経営責任者(CEO)のケヴィン・マ(Kevin Ma)が2005年にスニーカーブログとしてスタートした。11年にECサイト「HBX」をオープンしたほか、「ハイプビースト」のプリント版も発行。また、クリエイティブエージェンシー、ハイプメーカーも立ち上げ、アップル(APPLE)やアディダス(ADIDAS)、ポルシェ(PORSCHE)などをクライアントに抱える。16年に香港で上場した。現在は世界の主要都市に拠点を置き、ファッションやスニーカーのみならず、音楽、アート、デザインなど、カルチャー&スタイルの最新ニュースを提供するプラットフォームとして、独自の視点や影響力を確立している。
ケヴィンCEOは、「日本は特別な国だ。さまざまなイベントや情報のキュレーション、eコマース、クリエイティブ制作といった『ハイプビースト』の要素にマッチする好奇心旺盛な人々で溢れている。世界を見渡してもこれほど文化的な価値を持つ土壌は珍しい。われわれの日本における事業が次の段階へ移行する準備が整った。その第一歩として、より日本のシーンに根差したコンテンツを構築することにフォーカスする。『ハイプビースト』というプラットフォームは、独自のカルチャーを持つ日本と世界をつなぐ橋渡しとなるだろう」とコメントした。
和島マネージングディレクターは「素晴らしいチームを率いて、さらなるビジネスの成長に携われることにエキサイトしている。ケヴィンCEOや本国のメンバーらと共に日本のフォロワーとエンゲージメントをさらに強くし、より良いサービスの提供にまい進する」と意気込む。和島社長は1974年生まれ。アメリカ・アリゾナ州立大学卒業後、広告代理店、サザビーリーグ、楽天を経て、14年にファーフェッチジャパンを立ち上げた。