レナウンは15日、2019年2月期の連結業績予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業損益が26億円の赤字(当初予想は3億円の黒字)になりそうだと発表した。18年2月期は2億1500万円の黒字だった。
修正後の売上高予想は633億円で、当初予想(655億)から20億円以上下げた。伸び悩み要因は主力の百貨店事業の不振。昨年9月以降は台風など度重なる自然災害で客足が遠のき、冬は気温が下がらずコートを中心とした重衣料が売れなかった。「年初以降は在庫消化を最大のミッションに掲げ、秋冬物のクリアランス販売に注力した」(同社広報担当者)。だがそこでも苦戦が続き、値引き幅やセール対象品番の拡大を余儀なくされた。余った在庫の評価損も利益をさらに押し下げた。
19年2月期のその他の修正後予想は、経常損益が21億円の赤字(当初予想は7億円の黒字)、純損益が25億円の赤字(同3億円の黒字)を見込む。