日本ファッションウィーク推進機構(JFW推進機構)で11年間に渡って国際ディレクターを務めてきた信田阿芸子氏が、3月31日付けで同職を退任する。後任は今後発表する。信田氏は出身企業である伊藤忠商事に戻り、渉外・貿易部門の欧州・アフリカ担当に就くという。
信田ディレクターは、「東京発 日本ファッション・ウィーク」時代から、「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク 東京」「アマゾン ファッション ウィーク 東京」に渡って実質的に東京のファッション・ウイークのディレクターを務めてきた。国際的なネットワークを生かし、インドネシアやタイ、ベトナムなど、ASEAN諸国のファッション・ウイークとの相互連携を進めると共に、イタリア版「ヴォーグ(VOGUE)」誌の若手デザイナー発掘担当編集者であるサラ・マイノ(Sara Maino)を積極的に東京のファッション・ウイークに招へいするなど、東京デザイナーの欧州への発信も強化。「東京ファッションアワード」などの若手ブランドの海外進出支援の枠組みを整えることで、「ファセッタズム(FACETASM)」「ダブレット(DOUBLET)」「サルバム(SULVAM)」などの海外での認知拡大のきっかけを作った。自身もイギリスのニュース媒体「ビジネス オブ ファッション(BUSINESS OF FASHION )」が選ぶ“世界のファッション業界人500人”に選ばれている。