カナダ・バンクーバーに拠点を置くメード・トゥ・メジャーのメンズブランド「インドチーノ(INDOCHINO)」はゴールドマン サックス(GOLDMAN SACHS)の経営陣に無料でカスタムオーダーのチノパンを提供する。
対象となる社員は4月26日までにマディソン・アベニューや金融街、ソーホー、ブルックリン、ショートヒルズといった、ニューヨークおよびその周辺エリアにある「インドチーノ」のショールームを訪れ、社員証とID写真を提示し、採寸や色選び、その他カスタマイゼーションを経てオーダーを完了させるという仕組みだ。
きっかけとなったのは3月上旬にゴールドマン サックスが発表した、よりカジュアルな環境づくりのための「全社でのフレキシブルなドレスコード」へのシフトだという。ドリュー・グリーン(Drew Green)=インドチーノ最高経営責任者(CEO)は「ゴールドマン サックスは金融業界を代表する企業で、同社が発表した新たなカジュアルなドレスコードは個人の選択肢を広げ、柔軟性の高まった、よりリラックスした労働環境へ方向性が転換してきていることを反映している」と語り「素晴らしくフィットするカジュアルなチノパンをわれわれが提供することによって、経営陣はワードローブをリフレッシュし、どんな状況でもより快適で自信に溢れた状態で働くことができるだろう」ともコメントした。
インドチーノは2016〜18年に売上高が年間55%ずつ成長したといい、ショールーム数は10カ所からオープン予定のものも含めて50カ所にまで増えた。また同社は16年に世界最大のスーツ製造業社ダーヤン・グループ(DAYANG GROUP、大楊創世)から3000万ドル(約33億円)の投資を受け、昨年には米国三井物産が投資を発表しているほか、カナダ最大のメディア企業ポストメディア ネットワーク(POST MEDIA NETWORK)ともパートナーシップを結ぶなど複数の企業と協力関係を結んでいる。