イタリアのファッションボックス(FASHION BOX)が所有するデニムブランド「リプレイ(REPLAY)」の2018年12月期のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は、前期比21%増の2170万ユーロ(約27億円)だった。売上高は2億3790万ユーロ(約299億7540万円)で、うち85%は国外が占めている。
同社のマテオ・シニガリア(Matteo Sinigaglia)CEOは「18年の好業績は品質管理への注力と、革新的なプロジェクトを持続的に生み出し続けることを土台とした長期的経営戦略の成果だ。厳選したビジネスパートナーを通して実行されてきた効果的な販売拡大戦略もこれに一役買っていると言える」と振り返る。今後は、既存マーケットの強化と新たな市場開拓に力を入れて継続的成長を目指すという。
具体的な戦略としては、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア、ルーマニアなどの主要市場におけるアパレルやシューズ、アクセサリーの販促経路の開拓を挙げており、21年には路面店を8店舗オープンする予定だ。
1981年に創業したファッションボックスは伊アーゾロに本社を置き、「リプレイ」を軸にデニム業を展開する。現在ヨーロッパやアジア、中東、南米などに路面店105店舗を保有し、卸先は4000を超える。2011年には日本法人を設立し、百貨店および直営店合わせて30店舗を展開している。