3月25〜29日に「WWD JAPAN.com」で掲載した記事の中から、5本の主要ニュースをお届け。併せて人事ニュースもまとめて紹介する。
【主要ニュース】
ワールドがシリコンバレー発のファッションテック企業を買収した理由
上山健二ワールド社長(左)と握手を交わすジン・コー創業者兼CEO
ワールドは25日、米国シリコンバレー発のオーダーシャツ専門ECサイト「オリジナルスティッチ(ORIGINAL STITCH)」を運営するオリジナル社を買収すると発表した。6.8%だった持ち株比率を60%まで引き上げ、連結子会社化する。取得株式価格は22億円。株式譲渡は4月1日付になる。(詳細はこちら)
「トミー ヒルフィガー」がNY旗艦店を閉鎖 4月にはマイアミ店も
「トミー ヒルフィガー」のニューヨーク5番街旗艦店 JOHN CATRAMBONE (c) Fairchild Fashion Media
PVHコープ(PVH CORP以下、PVH)が擁する「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」は、25日にニューヨーク5番街の旗艦店を閉鎖した。また、4月28日にマイアミ店も閉鎖するという。旗艦店は4層で、2009年にオープンした。「トミー ヒルフィガー」は北米に200以上のアウトレットがあるものの、フルプライスの路面店は旗艦店とマイアミ店のみだ。世界中では、直営のほかにフランチャイズや卸売りなども含めておよそ1500店を展開している。(詳細はこちら)
ドーバー ストリート マーケットが香水とコスメに特化した店舗をパリに出店
DSMロンドン店に開いた「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のポップアップストア
「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲デザイナーがディレクションするセレクトショップ、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET以下、DSM)は、パリ・マレ地区に香水とコスメを中心にした新店舗を開く。住所や店舗面積、ブランドラインアップは明らかになっていないが、オープンは5月中を目標にしているという。同社が香水とコスメに特化した店舗を開くのは初めて。(詳細はこちら)
スポーツ業界の黒船・仏「デカトロン」が日本1号店を公開 低価格・高機能を売り込む
世界最大のスポーツ用品のSPA(製造小売り)である仏デカトロン(DECATHLON)は28日、日本1号店となる西宮店(兵庫県西宮市)を明日のオープンに先立って関係者に公開した。デカトロンは世界51カ国に1500店舗以上を展開し、売上高は1兆3000億円というガリバー企業。低価格・高機能の自社開発商品を幅広いスポーツやレジャーに向けて提案している。衣料品の「ギャップ(GAP)」「H&M」、家具・インテリアの「イケア(IKEA)」などに続く大型SPAとして“スポーツ業界の黒船”と言われており、日本市場の勢力図を変える存在として注目を集めている。(詳細はこちら)
「ヴァンドーム青山」の社長が語る「ゾゾタウン」休止のワケ
山田潤ヴァンドームヤマダ社長
「ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)」や「プラス ヴァンドーム(PLUS VENDOME)」などを展開するジュエリー大手のヴァンドームヤマダがファッションECサイトの「ゾゾタウン(ZOZOTOWN以下、ゾゾ)」で販売を1月23日から休止している。その理由を山田潤ヴァンドームヤマダ社長に聞いた。(詳細はこちら)
【人事・デザイナー交代ニュース】
1
/
6
「アディクション」クリエイティブディレクターのAYAKOメイクアップアーティストが3月末で退任
コーセーが手掛けるメイクアップブランド「アディクション(ADDICTION)」は29日、ブランドクリエイターを務めるAYAKOメイクアップアーティストの退任を発表した。3月31日が契約期限となり、両者の話し合いから契約満了となった。ブランドは今後も継続し、4月5日発売の夏コレクションをはじめ、ブランド10周年記念の秋冬コレクション、年末のホリデーコレクションまではAYAKOメイクアップアーティストが手がけたアイテムや広告を展開する。後任は発表されていない。(詳細はこちら)
新社長に就任する小関秀一氏
デサントの新社長に伊藤忠・繊維トップの小関氏、経営陣は一新 対立収束へ
スポーツ用品大手のデサントは4月1日付で、新社長に伊藤忠商事の繊維部門トップの小関秀一専務執行役員(63)を迎えると発表した。創業家出身の石本雅敏社長(56)は退き、取締役からも外れる。取締役メンバーは韓国事業拡大の立役者である金勳道(キム・フンド、50)氏を残して一新。小関新社長を含めた伊藤忠出身者が2名、デサントから2名、社外が2名という構成になる。トップ会談のテープ流出や伊藤忠による株式買い増しとTOB(株式の公開買い付け)など、両社間で続いてきた経営対立は収束に向かうことになる。(詳細はこちら)
新社長に就任した久保田伸一氏
ニューバランス ジャパンが社長交代 新社長は「NB」一筋の生え抜き
ニューバランス ジャパン(NEW BALANCE JAPAN)は、3月25日付で「ニューバランス」のライフスタイル部門をグローバルで統括していた久保田伸一氏が新社長に就任したと発表した。2012年12月から社長を務めていた冨田智夫氏は退社する。(詳細はこちら)
ポール・サリッジ=クリエイティブ・ディレクター SIMONE LEZZI / WWD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「ロベルト カヴァリ」のクリエイティブ・ディレクターが退任
「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のポール・サリッジ(Paul Surridge)=クリエイティブ・ディレクターが、25日に自身のインスタグラムで退任を発表した。サリッジは2017年5月に同職に就任し、同年9月にミラノで発表された18年春夏ウィメンズ・コレクションでデビューした。同ブランドはサリッジの退任を認めたが、コメントは発表していない。フィリップ・プレイン(Philipp Plein)「フィリップ プレイン」デザイナーが同ブランドの買収に意欲を見せているとのウワサもあるが、現段階では後任なども含めて未定だ。(詳細はこちら)
アンドリュー・ローゼンCEO GEORGE CHINSEE (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
セオリーのアンドリュー・ローゼンCEOが退任へ 後任は現COOが昇格
ファーストリテイリング傘下のセオリー(THEORY)のアンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)最高経営責任者(CEO)が退任し、4月1日付でディネシュ・タンドン(Dinesh Tandon)現最高執行責任者(COO)が後任に昇格する。ローゼン現CEOは創業者兼アドバイザーとしてとどまる。タンドンCOOはローゼン氏と柳井一海(かずみ)セオリー会長と連携し、業務を引き継ぐ。45歳のタンドンCOOは、2013年に中華圏および東南アジア担当のCEOとしてセオリーに入社し、17年から現職。タンドンCOOの後任は未定だ。(詳細はこちら)
社長に昇格する上埜修司・代表取締役常務執行役員
繊維大手のユニチカが社長交代 上埜代取常務が昇格
繊維大手のユニチカは27日、新社長に上埜修司・代表取締役常務執行役員(61)が昇格すると発表した。6月27日の株主総会を経て正式に就任する。注連(しめ)浩行社長(67)は代表取締役会長になる。ユニチカは2014年にメーンバンクによる金融支援を柱とした事業構造改革を進めている。すでに不採算事業のリストラは一段落しており、上埜新社長は今後、高収益事業の樹脂や産業繊維の拡大を担う。また社外取締役には退任予定の半林亨氏に代わり、太田道彦丸紅元副会長が就任予定だ。(詳細はこちら)