2019-20年秋冬にデビューする日本のカジュアルウエアブランド「ヘリル(HERILL)」が展示会を行った。デザイナーは「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」や「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」でキャリアを積んだ大島裕幸だ。繊維長のあるゴールデンキャッシュなどのカシミヤを使ったセーターやマフラーを中心とするが、目を引いたのが緯糸(よこいと)にカシミヤ100%糸を使ったジーンズだ。
カシミヤ専業メーカーと協業し、カシミヤ混率34%の一本を完成させた。「通常、『カシミヤ混』といっても糸に混ぜることが多く、その場合、混率は5〜6%程度。34%という高い比率は業界初では?」と大島デザイナー。緯糸はジーンズの裏面に出る。つまりカシミヤが肌に接して、はき心地がよい。
シルエットはストレートで、「太もも回りをすっきりさせている」。シンプルに見えるが、23金メッキのリベットを用いるなど細部にもこだわる。またパッチはリネン100%で、ブランドロゴをプリントしている。価格は4万5000円で、納期は9月中旬以降を予定する。