アダストリアは今秋、「ニコアンド(NIKO AND...)」の海外旗艦店を中国・上海にオープンする。同ブランドの中国本土への出店は初めて。海外店舗最大級の3階建てで、売り場面積は約1980平方メートル。同ブランドのコンセプト“衣・食・住・遊・知・健・旅・音・TOKYO”を発信する。具体的なエリアや店舗構成などは今後、発表する。
同社は2018年、苦戦が続く中国事業を立て直すために30店以上を閉鎖していた。今回の「ニコアンド」は仕切り直し後の初の出店となる。旗艦店出店でイメージを発信し、あまり間を空けず周辺に同ブランドでドミナント出店をかける。「現地の市場に不足しているもの、『こんなのなかったよね』といわれる商品を、中国のローカル企業とも取り組みながら作っていきたい」と福田三千男会長兼社長は話す。
「ニコアンド」は2012年、香港への出店で海外初進出。海外旗艦店は15年に韓国、17年に台湾にオープンしており、韓国と台湾は堅調に推移している。