「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のコスメラインはグローバル メイクアップ アーティストにイギリス人メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)を起用した。デザイナーのクリスチャン・ルブタン本人が指名したという。
イサマヤは今後広告キャンペーンのメイクを手掛けるほか、製品開発にも携わる。イサマヤは「クリスチャン・ルブタンと働けてうれしいのは、彼が女性のニーズを理解していると同時に、女性にとって自信になるものも分かっているから。ドラマチックでユーモアが好きな彼はとても情熱的な人でもあり、アートや本質的なものが好き。彼のパッションやクリエイティビティーと共感できるから、一緒に仕事をしやすいと思う。メイクアップというより、クリエイティブなビジョンが一緒なの」と語る。ルブタンは「イサマヤはウィットに富んでいるが同時に真面目な面も持つし、ドラマチックでありながら謙虚で、カラフルでありながら生き生きしている。彼女はブランドを完璧に理解しており、彼女が作る『クリスチャン ルブタン ビューティ』は世界を魅了するだろう」とコメントを発表している。
イサマヤは従来のメイクアップの概念にとらわれないユニークなメイクアップルックを手掛けるのが得意で、今最も注目されているアーティストの一人だ。もともとイギリスのチェルシー・カレッジ・オブ・アート(CHELSEA COLLEGE OF ART)で3Dデザイン、セント・マーチン美術大学MA(CENTRAL SAINT MARTINS MA)でプロダクトと工業デザインを学んでいた。2010年にロンドンを拠点にするクリエイティブ集団で映像やイベント、写真、音楽などをプロデュースするテオ アダムス カンパニー(THEO ADAMS COMPANY)に所属した。その後子ども向けのパーティーなどでフェイスペイントを始め、メイクアップの道に進んだ。その才能はファッションとビューティ業界で注目され、デヴィッド・シムズなど著名なフォトグラファーと一緒に「インタビュー マガジン(Interview Magazine)」「デイズド(Dazed)」伊「ヴォーグ(Vogue)」のために仕事をするようになった。そんな美術やデザインを専攻したバックグラウンドがユニークなメイクアップのアプローチにつながっているという。「メイクアップコレクションを作るとき、逆算してクリエイションを作ることが多い。最終的なイメージを頭に入れながら、逆戻りしてプロダクトを作っていく。謎や問題を解くような感覚。まずある女性のイメージや、素晴らしいアイデアが思い浮かんでから、遡っていく感じよ」。
彼女はそのほかリアーナ(Rihanna)やファーギー(Fergie)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)ら多くのセレブリティーやファッションウイークのメイクアップを担当している。また、15年に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のアンバサダーに、16年に「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」のクリエイティブ アーティスト コンサルタントに就任した。