ビジネス

ニトリが32期連続の増収増益 国内は今後も積極出店

 ニトリホールディングス(HD)の2019年2月期決算は売上高が前期比6.3%増の6081億円、経常利益が同8.6%増の1030億円になり、32期連続の増収増益を達成した。32期前の1988年2月期と比べると店舗数で36倍、売上高で59倍、経常利益では193倍になった。20年2月期も売上高が同5.7%増の6430億円、経常利益が同2.9%増の1060億円と、33期連続の増収増益を計画する。似鳥昭雄ニトリHD会長兼CEOは「オリンピック・パラリンピックのある20年から景気は下降局面に入る。我が社にとっては大チャンス。実はすでに都内では土地を購入しており、建築費がいまの半分程度に下がる来年再来年を待っている状態だ」と34期連続増収増益にも意欲を燃やす。

 売上総利益(粗利益)は同5.3%増の3314億円で、粗利率は円安の影響で0.5ポイント悪化の54.5%。本業のもうけを示す営業利益は同7.9%増の1007億円、純利益は同6.2%増の681億円だった。

 戦略を大幅見直し中の海外は出店を抑制する一方、国内では出店42に対して退店4、純増が38店舗で合計505店舗と大台に乗せ、国内外合計の店舗数は576店舗になった。白井俊之社長兼COOは「国内には出店余地はまだまだある。ネット通販の浸透は、リアル店舗との相乗効果を生み出しつつある。市町村単位で一人あたりの購買額を算出しており、お店があることでネット通販にもローコストかつスピーディーに供給できるため、たとえ店舗単体で利益を生み出さなくても一人あたりの購買額が一定の基準を超えていればどんなエリアでもどんどん出店する」と今年も積極的な出店攻勢をかけ、20年2月末で51増の627店舗を計画する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。