「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」を着るサプールたちに焦点を当てた写真集「Yohjiを愛したサプール」(学研プラス、2800円)が4月23日に発売される。撮影はサプールを10年にわたり撮り続けている日本人フォトグラファーのSAP CHANOが担当した。
撮影地はコンゴの首都、キンシャサだ。「サプール」とは、“サップ”と呼ばれるコンゴ発祥のファッション美学を実践する人々で、カラフルな服装に身を包んでいる一般的なイメージのサプールは、キンシャサの双子都市であるブラザビルの人々が中心。「ヨウジヤマモト」がサプールたちに愛されるに至ったのは、コンゴの国民的スターと呼ばれるミュージシャンの故パパ・ヴェンバ(Papa Wemba)が同ブランドの服をステージ衣装として使い続けたことがきっかけ。国民たちは“英雄の象徴”“平和のシンボル”のような意味合いも込めて「ヨウジヤマモト」を着るようになったという。
今回発売される写真集は、サプールの日常編やパパ・ヴェンバの葬儀編、2019-20年秋冬シーズンのパリ・コレクションで撮影したパリ編の3部構成だ。