パルコの19年2月期(国際会計基準)は、売上高にあたる営業収益が前期比1.8%減の899億円、営業利益が同53.7%減の54億円、純利益が同56.8%減の33億円だった。宇都宮店と熊本店の閉鎖決定に伴う損失でそれぞれ21億円、9億5500万円、既存店舗の減損12億円などで約59億円のマイナス要因が大きく影響した。
主要店舗の売上高は最大店舗の名古屋パルコが同1.2%減の342億円、池袋パルコが同1.1%減の281億円、浦和パルコが同6.0%増の260億円、福岡パルコが同0.5%増の223億円だった。アイテム別では婦人服が同10.6%減、紳士服が同10.0%減、バッグが11.1%減と総じてファッション分野が振るわなかった。
ただ、今期以降は反転攻勢をかける。牧山浩三社長は「現在はスクラップ&ビルドを推進中だが、スクラップは19年3月期で終わり。20年2月期以降はビルドの年になる」と語る。20年2月期は3月に錦糸町パルコ、夏に沖縄のパルコシティ、秋に渋谷パルコの開業と大型案件が目白押しで、売上高は同29.2%増の1162億円、営業利益は同2.3倍の127億円、純利益は同2.1倍の71億円を計画する。