松屋は2022年2月期を最終年度にした中期経営計画を発表した。「デザインの松屋」をコミュニケーションワードに設定。最終年度の数値目標は売上高950億円(19年2月期実績は925億円)、営業利益24億円(同18億円)を目指す。
今年11月3日に創業150周年を迎える松屋は、早くからデザインの重要性に着目してきた。さまざまな分野のクリエイターが所属する日本デザインコミッティーとの協業によって、1955年に銀座店にコンセプトショップを開き、ここを拠点にイベントや啓蒙活動を積極的に行ってきた。2007年には長年の啓蒙活動が評価され、「毎日デザイン賞特別賞」を受賞している。
今回の中計ではデザインを「気遣い」と広義に捉え、品ぞろえだけでなく、売り場環境、接客、オンラインサービス、システム、イベント発信などに磨きをかけることで、国内外に熱心な松屋ファンを増やす。今後3年間累計で55億円を設備投資に投じる。
11月には六本木の21_21 DESIGN SIGHTで日本デザインコミッティーとの協業による展覧会を開く。