ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP)が運営するECサイト「ユークス(YOOX)」の元社員3人が、イタリアで郵便・通信詐欺を行った疑いで告発された。
容疑者のトーマス・モッテイ(Thomas Motti)元オフシーズン・パフォーマンス・マーケティング・ディレクターと、元アフィリエーション・マネジャーのヴァレンティーナ・ゲッツィ(Valentina Ghezzi)とファビオ・ノヴァリーノ(Fabio Novarino)らは、2014~18年に「ユークス」の情報システムを利用した偽サイトを複数運用し、顧客が製品を購入するごとに不正に手数料を得ていた疑いがもたれている。それらの不正な収入はイタリア、ドイツ、ベリーズの銀行口座に送金されていた。イタリアの経済犯罪や脱税事件を扱う財務警察によれば、被害総額は100万ユーロ(約1億2500万円)程度だと見られているが、「ユークス」の顧客に直接的な被害はないという。
容疑者らは今後裁判を受けることになるが、日程は決まっていない。ユークスは、「捜査継続中のためコメントは差し控える」としている。