眼鏡企業ジンズの2018年9月~19年2月期の業績は、売上高は前期比12.5%増の284億円、営業利益が同22.8%増の26億円の増収増益だった。そのうち国内の眼鏡事業は店舗数が362で、売上高は同6.4%増の220億円、営業利益は同20.7%増の28億円。海外の眼鏡事業は、店舗数が中国本土は141、台湾25、香港2、アメリカ5の合計173で、売上高は同57%増の51億円、営業損失が4500万円(前期は1500万円の営業損失)となった。国内事業は、世界のクリエイターを起用した「ジンズ デザインプロジェクト」、フランスのせっけんブランド2社「ル・べヌール(LE BAIGNEUR)」「サンタール・エ・ボーテ(SENTEUR ET BEAUTE)」などとのコラボレート商品が好調だったことで堅調に推移した。海外事業は、中国の従業員の定着率向上を目的とした賞与の支給や新店への先行投資による販管費の増加、為替が不安定だったことなどが要因で利益を押し下げたという。
記者会見で、中村豊CFOは「過度なセール依存の体質がなくなりつつあり、おおむねうまくいっている。ビジネスは加速しているものの、まだ滑走路を走っている状態であり、機首は上がっていない。中国は既存店の伸びがスローダウンしており、年間30店舗としていた出店目標を15~20店舗に見直す」と現状を評した。また、田中仁CEOは「今期は久しぶりにテレビCMを制作した2WAY眼鏡『ジンズ スイッチ』と、近視を防ぐ効果がある『ジンズ バイオレットプラス』に注力したい。来期もいろいろなプロジェクトを計画している」などと話した。
19年8月期の売上高は同14.4%増の628億円、営業利益は同19.4%増の72億5000万円を予想している。