4月に開催されたサザビーズ香港(SOTHEBY’S HONGKON以下、サザビーズ)ジュエリー・オークションで、88.22カラットのオーバルダイヤモンドを日本人の個人コレクターが落札した。このダイヤモンドはDカラー、フローレス、タイプ2Aと最高レベルの品質だ。ほとんどのダイヤモンドには窒素などの不純物が含まれるが、タイプ2Aは純粋に炭素だけで構成される、全体の2%以下という非常に希少性が高いものを指す。
50カラット以上のオーバルダイヤモンドが登場したのはオークション史上3つ目で、カラット数も88と、中国をはじめアジア諸国で“完璧、繁栄、永遠”の象徴であるラッキーナンバーが2つ重なっており注目が集まった。
3人の入札者が競り合った結果、日本人の個人コレクターが落札予想価格の8800万~1億香港ドル(約12億5600万~14億2800万円)を上回る1億800万香港ドル(約15億4200万円)で落札。落札者は3月にサザビーズ東京で開催された下見会でこのダイヤモンドを初めて目にしたという。