平成で最も印象に残ったのは、ここ数年の「デジタルの情報拡散力と、それに伴う売り上げの超高速拡大」。あるミレニアルズ向けのブランドがほんの数年で、伝統的なグローバルブランドがおよそ1世紀かけて作った売り上げに近いビジネス規模になったのには驚愕した。時代の変化とそのスピード感に、恐ろしさと高揚感を共に感じる。ただ、一人一人が追い求める美しく健やかな生き方は時代やトレンドに左右されず、人生と同じようにさまざまな失敗を繰り返しながら学んでいくものだと思うので、“超高速でエキサイティングなビューティ”と“こつこつと成長していくビューティ”が今後の美容業界で両立することを願っている。
岡部麻衣・三越伊勢丹 化粧品MD統括部 化粧品営業部 新宿化粧品マーチャンダイザー:2005年入社。10年以上にわたり伊勢丹新宿本店のビューティを担当し、化粧品のプロモーションやイベント開催、カタログ制作、PRまで幅広く携わる
【業界人の「平成プレイバック」】
ファッション・ビューティ業界の若手からベテランまで「平成時代に印象に残った出来事」とは?