ファッション

セレクトショップの2019年春夏立ち上がり、何が売れた? インターナショナルギャラリー ビームス編

 有力セレクトショップのウィメンズ春の立ち上がりでは何が動いたのか?各店にアンケート調査を実施した。第1回はインターナショナルギャラリー ビームス(INTERNATIONAL GALLERY BEAMS)の片桐恵利香ウィメンズディレクター編をお届けする。

 2月は寒さと安定しない気候の影響でスロースタートだったが、3月に入り、一気に新作を購入したいというムードが加速し好調に推移。先物買いに比重を置いた買い方は減少傾向で、すぐに着られるものを優先して購入したい、夏物は商品がそろってから購入したいと考える客が増えた印象。

 好調なブランドは入荷が早かった「サカイ(SACAI)」。メンズと合同で打ち出したことも奏功した。インバウンド需要も高い。特に“MA-1”のブルゾンが人気を集めた。2月末に開いた「セヤ(SEYA)」のポップアップストアは、人気のドレスに加え、シルクのボマーブルゾンやシルクのツイードパンツも動いた。

 そのほか、人気を集めたのは「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ザ・ロウ(THE ROW)」「アキラナカ(AKIRANAKA)」「マメ(MAME KUROGOUCHI)」だった。

 売り上げの核はブルゾン、ジャケット、ワンピース。アウターはコートよりも断然ブルゾンやジャケット需要が高い。特に「ザ リラクス(THE RERACS)」のモッズショートブルゾンは人気が再燃。「ルメール(LEMAIRE)」のショールカラージャケットや「ネヘラ(NEHERA)」のキルティングジャケットなどが動いた。

 ワンピースは、「セヤ」や「サヤカ デイヴィス(SAYAKA DAVIS)」のナローストラップのキャミソールドレスが、レイヤードに使えるアイテムとしても支持を集めた。そのほか華やかな柄のドレスが好調で、「ヴィカ ガジンスカヤ(VIKA GAZINSKAYA)」の花柄、「ロシャス(ROCHAS)」のチューリップ、「マメ」のフラワー刺しゅうなどで花モチーフが人気。

 バッグは「ザ・ロウ」のミニトートや定番の“マルゴー”に顧客が反応した。「ザ・ロウ」は内外価格差がほとんどなくなったことが購買意欲を刺激した印象。

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