「ニューバランス(NEW BALANCE)」は4月27日、ブランドを象徴する“990”シリーズの最新作“M990v5”を発売する。価格は2万8000円で、メインカラーのグレーとブラックの2色を用意。グレーモデルのみ、ウイズ(足幅)を選ぶことができるウイズサイジングシステムを採用しており、メンズとウィメンズでそれぞれ3つのウイズから自分好みのモデルを選ぶことができる。発売に先駆け、19日から「ニューバランス」公式サイトでは先行予約がスタートしている。
“M990v5”は、1982年に発売された“M990”の名を冠するモデルとしては5代目にあたり、これまでに98年の“M990v2”、2012年の“M990v3”、2016年の“M990v4”と4度にわたりモデル名が襲名されてきた。オリジナルの初代“M990”は、「On a scale of 1000 this shoe is a 990.(1000点満点で、990点)」と銘打たれ、当時としては高額の100ドル(当時レート、1ドル=280円)で販売されたが、値段に裏打ちされた確かな品質性と機能性から多くのファンを獲得。以降、オーナーのジム・デイビス(Jim Davis)会長の承諾なくして開発を進めることができないフラッグシップシリーズとして、時代の変化とともに少しづつアップデートを重ねながら最新技術を搭載する人気モデルとしての地位を確立した。
今回、「ブランドの最高傑作」とうたい発売される“M990v5”は、これまでの“990”シリーズの中でも特にクリーンでスマートなフォームに進化。アッパーにはピッグスキンスエードとメッシュ素材を使用し、ミッドソールは“M990v4”でも取り入れていた「エンキャップ」構造と、クッショニング素材「アブゾーブ」を融合した新しいものに。アウトソールは、前足部が悪天候下や悪路でも滑りにくいグリップ性に優れたトレッドパターンとなっているほか、かかと部分に耐磨耗性を持つ素材「Nデュランス」を用いることで、機能性と耐久性を保持している。さらに履き口近くのTPUパーツは“M990v2”のディテールを用い、ヒール部分には5代目を表すローマ数字の“5”が刻まれているなど、まさに「ニューバランス」の最新技術とアーカイブの結晶となっている。
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18日には発売を記念した関係者向けのプレビューが東京・九段下の歴史的建築物「旧山口萬吉邸」で行われた。会場には“990”シリーズのアーカイブをはじめ、デイビス会長のサイン入りや日本未発売など貴重なモデルが一堂に会したほか、初代“M990”の広告も展示された。