ファッション

妹島和世が語る「プラダ」とのコラボレーション ミウッチャは「嵐のような人」

 「プラダ(PRADA)」は東京・青山店で、アイコンであるナイロン素材のアイテムを中心にクリエイターとコラボレーションするプロジェクト“プラダ・インヴァイツ(PRADA INVITES)”の第2弾商品のローンチイベントを行った。登場したのは、同プロジェクトで2019年春夏に協業した建築家、妹島和世。コラボレーションにまつわるストーリーをトークイベントで語った。

 「(2018年の)7月にミウッチャ(ミウッチャ・プラダ、Miuccia Prada)から依頼の手紙をもらった。当初は9月のショーで披露するなんてことは全く知らなかった。こうしたスピーディーな時間軸は建築とは大きく違う点」と妹島。ナイロン素材さえ使えばどんなデザインやアイテムでもいいという依頼だったという。「(「プラダ」のナイロン素材は)工業製品でありつつ、光沢感があってエレガントでもあるという点がもともと好き。当初はファッション分野との協業はどんなものかとも思ったが、(「プラダ」からの誘いということで)事務所の女子チームで盛り上がり、依頼を受けることにした」というのが、今回披露した協業の経緯だ。

 コラボレーションで作ったのは、ジッパーの着脱でサイズを変えられる細長いバッグや、ショールのように体に巻き付けて持つ曲線状のバッグ。中綿入りのプクプクとした造形が特徴だ。初期のデザイン画として紹介したイメージの中には、かわいらしい顔をしたヘビのような生き物の絵もあった。「バッグは元々好きなアイテム。すごく身近なアイテムだから、自分の分身のようにパーソナライズできたらいいなと考えた。それで浮かんだのが、ペットみたいなバッグというアイデア。あまり見たことがないものだけれど、身に着けると気持ちがよくて、毎年「プラダ」から出るアクセサリーを付けることなどでアレンジできたらいいなと思った。どんどん使うことで、その人に合った新しいものになっていくという考え方は私の建築とも通じる」と妹島。

 ミウッチャ・プラダについては、「嵐のような人だった(笑)」とも。「私は『コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)』の川久保さんのことが好きだけど、日本の人とヨーロッパの人とで、2人はまた違う。でもどちらもカリスマ性がある女性たち」と話した。

 “プラダ・インヴァイツ”は19年春夏、妹島と共にイタリアのチニ・ボエリ(Cini Boeri)、ニューヨークを拠点にするエリザベス・ディラー(Elizabeth Diller)と、計3人の女性建築家とコラボレーションしている。

関連タグの最新記事

ファッションの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。