有力セレクトショップのウィメンズ春の立ち上がりでは何が動いたのか?各店にアンケート調査を実施した。第5回はユナイテッドアローズ六本木ヒルズ編。浦野篤史店長が答える。
1月はプレ・コレクション、2月はメイン・コレクション、3月は春物実需の流れで店頭を表現。メイン・コレクションは2月18日に立ち上げて、3月末まで毎週売り上げ計画をクリアしている。常連顧客は2月から新商品を目当てに来店が増加している。今年は例年に比べて気温の上昇が遅いといった影響があったが、ニット、ワンピース、スカートを中心に先物買いが目立った。
色をフックとしたVMDを強化。週替わりで打ち出しカラーを替えたアプローチが奏功。また、仕入れ品とオリジナル品をミックスして見せたことでそれらの合わせ買いにつながり、客単価もアップした。商品回転率の高い場所では、実需アイテムを並べるなど、場所ごとの需要に合わせた提案も売り上げを後押しした。
特に人気を集めたのは「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」のベビードール風ワンピース(13万5000円)、「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」のプッチ柄のTシャツ(5万7000円)やスカート(16万7000円)、スニーカー(6万4000円)、「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」のロゴ入りリボンTシャツ(5万8000円)やチェック柄スカート(9万8000円)、「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」のメタルギンガムのブラウス(3万1000円)やワンピース(5万4000円)など。
そのほか雑貨は、「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」の“ハンギシ”サンダル(17万円)、「ピエール アルディ(PIERRE HARDY)」のスニーカー(7万7000円)などが動いた。
六本木ヒルズ店には、UA認定の女性セールスマスターが4人在籍しており、その接客指導効果も好調の要因になっている。