オーダーメードスーツ「カシヤマ ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」を手掛けるオンワードパーソナルスタイルは、4月から大学生向けの就活の身だしなみ講座「就活“STYLE UP”プロジェクト」を開始した。学生マンション大手のジェイ・エス・ビー(京都市、田中剛社長)と組み、同社が展開する全国の物件を巡回。就活を控える男女の大学生に向け、スーツの着こなしの基本を解説する。
初回は18日、東京・明大前のマンションで実施した。オンワードパーソナルスタイルの遠藤裕士氏が学生約20人を前に、「男性はジャケットの袖からシャツが1cm程度出ているのが理想」「女性の上着のウエストはこぶし一つ入るゆとりがあるか確かめて」などとアドバイスした。講座の最後には、同社社員が学生一人一人を採寸し、体型にぴったりのビジネスシャツとニオイのケアグッズをプレゼントした。
同社はこれまで主に企業向けに服装マナー講座などを実施してきたが、初めて就活生向けの講座を企画した。第一営業部顧客開発部の川鍋進ゼネラルマネージャーは「若年層へのアプローチは当社の課題であり、ゆくゆくは新たな販路の開拓につなげていきたいという狙いもある」としながら、「まずはスーツに興味をもってもらうことが大事。欧米では学生のころからスーツの着こなしの教育を受けるが、日本にはそういった仕組みがない。当社がその役割を担うことで、スーツを着る楽しさを地道に根付かせていけたら」と話す。