ファッション

【平成プレイバック】 靴職人の五宝賢太郎が振り返る「『ミハラヤスヒロ』という教科書」

 平成の靴カルチャーを振り返ると、「ナイキ(NIKE)」や「アディダス(ADIDAS)などのハイテクスニーカー、「クリスチャン・ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」や「セルジオ・ロッシ(SERGIO ROSSI)」などのラグジュアリーパンプスが印象的ですが、デザイナーの三原康裕の存在も大きかったと思います。

 靴のデザインにギミックやレイヤー、オマージュなどの要素を用いて、見る人にも履く人にも、そして靴デザイナーを志す人にもわかりやすい「ヒント」を靴に仕込んだから。服のデザインでは当たり前だったことを、靴では三原さんがレールを敷いてくれたように感じます。例えば、土踏まずのないパンプスなどです。「プーマ(PUMA)」との協業も印象的でした。靴という30cmもないサイズの生活用品の表現の幅を広げた存在だと思います。

五宝賢太郎:1981年徳島県生まれ。茨城大学生活用品デザイン科に進学し、在学中に埼玉県蕨市の靴匠、稲村有好に弟子入り。2007年に工房を引き継ぎ、10年に名称を現「グレンストック」とし、オーダーシューズの受注を開始。15年に六本木店をオープン PHOTO : KOUSUKE MATSUKI

【業界人の「平成プレイバック」
ファッション・ビューティ業界の若手からベテランまで「平成時代に印象に残った出来事」とは?

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。