平成という時代は一言で言えば「幸せの基準の変革」かなと思います。
昭和は、一番を目指してモーレツ勉強してモーレツに働いて、たくさん競争し、たくさんお金を稼いで、家や車、ブランド品などのたくさんのモノに囲まれる、みたいなゴールを皆が一様に目指す時代だったかな、と思います。それが平成になって一番を目指す世界から多様性を認める世の中へ変わって、モノよりもコトに重きが置かれる、ないしはそもそもモノに囲まれるのはダサいなどといった幸せの価値観が大きく変わりました。
そんな中、ファッションECを運営する自身の立場では、やはりお客さまに対しては単なるモノを届ける以上の幸せを実現しなければならないし、またこの事業に携わる社員や取引先が持つさまざまな価値観に向き合わなければならない、いわば会社は「たくさんの幸せを創る公器」でなければならないと考えると身が引き締まると同時に、次の令和時代ではどんな幸せ像ができるのか、ワクワクする思いでもあります。
田中裕輔ロコンド社長:1980年、大阪府生まれ。一橋大学経済学部卒業後、コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニー・インクを経て、2011年4月にロコンドの創業に参画、同年5月から現職。カリフォルニア大学バークレー校経営修士課程(MBA)修了
【業界人の「平成プレイバック」】
ファッション・ビューティ業界の若手からベテランまで「平成時代に印象に残った出来事」とは?