資生堂は、香港を拠点とするヘルスアンドビューティ分野で世界最大のドラッグストアチェーン、ワトソンズグループ(以下ワトソンズ)と、敏感肌向けブランド「dプログラム」の“アーバンダメージケア”シリーズを共同開発した。
同シリーズは敏感肌の女性を取り巻く花粉やちりなどの微粒子汚れから肌を守るスキンケアで、今回共同開発したのは洗顔料「アーバン ダメージ ケア フォーミング ウオッシュ」と化粧水「アーバンダメージ ケア コンセントレート」の2種だ。
ワトソンズが保有する世界の1億3500万人以上の消費者インサイト情報と、資生堂の長年にわたる敏感肌スキンケア研究の知見を融合させて誕生した。2018年10月からタイと台湾のワトソンズの店舗限定で販売をしており、19年7月からは中国の店舗とECサイトで発売する。今後、ワトソンズが展開するほかのアジア諸国の店舗にも順次、販路を広げる。日本での販売は予定なし。
資生堂は1月にアリババグループと業務提携を発表するなど、さまざまな分野のパートナーとの協力・提携を模索している。今回のワトソンズとの共同開発もその一環。ワトソンズは1841年に香港で設立。現在25の国と地域で展開する12の小売ブランドのもとに1万5000店を運営し、店舗とECサイトを合わせた年間の総客数は52億人となっている。資生堂グループ商品のワトソンズでの取り扱いは1987年に台湾でスタートし、現在はアジアを中心に8つの国と地域で10ブランド以上を展開する。