「ベルスタッフ(BELSTAFF)」は、7月末をメドに日本国内6店舗(伊勢丹新宿本店メンズ館、阪急メンズ東京、松坂屋名古屋、大丸神戸、ギンザ シックス、三井アウトレットパーク木更津)の営業を終了、9月末で本国100%出資のジャパン社を解散し、日本から撤退する。
同ブランドは2017年、イギリスの石油化学業イネオス(INEOS)が取得。今年に入ってから日本を含む海外展開をリセットし、リニューアルを進めるドイツ・ミュンヘンの店舗を除き、経営資源を英国市場に集中することを決めたようだ。すでにイタリア・ミラノやアメリカ・ニューヨークなどの旗艦店はクローズし、現在イギリス以外で店舗を営業しているのは日本だけだった。
多久和肇ベルスタッフ・ジャパン社長は、「ジャパン社が誕生して3年が経過したが、ビジネスは黒字転換し結果が出てきたところなので残念。今春は暖かくなってもアウターの売り上げが堅調で、これまで以上の手応えを感じていた」と話す。今年は日本でのECスタート、アウター需要の高い札幌進出などの計画を進めていたところで、遠くない将来の都内路面店計画もあった。同社の20数人の従業員については、転職活動を支援している。