モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)が4月25日、オーラルケアブランド「ムーン(MOON)」をスタートした。インフルエンサーや小売店のプライベートブランドを手掛けるビーチ ハット グループ(BEACH HUT GROUP)と共同で立ち上げた。まずは自社サイトで販売をスタート。5月にウルタ(ULTA)で発売し、その後、他の小売店でも取り扱いを始める予定だ。業界筋によるとケンダルは株式を所有し、初年度の売り上げは3000万〜3500万ドル(約33億〜38億円)を見込んでいるという。
「ムーン」はナチュラル材料を用い、シックなパッケージが特徴だ。「アクティベイテッド チャコール ホワイトニング トゥースペースト」(8.99ドル、約997円)、「アクティベイテッド チャコール ホワイトニング マウス リンス」(8.99ドル、約997円)、「クリーン スライド フロス」(3.99ドル、約442円)、「ソフト ブリスル トゥースブラシ」(6.99ドル、約775円)など全7製品をラインアップする。ケンダルは製品開発が進んだ後にプロジェクトに参加したが、ラベンダーオイルやストロベリーエキスなどを配合した「ケンダル ジェンナー ティース ホワイトニング ペン」(19.99ドル、約2218円)は開発に携わった。全製品ビーガンおよびクルエルティフリー(動物実験をしていない)な処方だ。
ケンダルは母親のクリス(Kris)の紹介でショーン・ネフ(Shaun Neff)=ビーチ ハウス グループ共同オーナーと出会った。ネフ共同オーナーは「ケンダルにブランドコンセプトを説明した時、とても気に入ってくれた。彼女はブランドや製品を売り出すためのパーフェクトなタレントだ」と語る。
近年パーソナルケア市場が伸びており、中でも従来とは異なるおしゃれな見た目やナチュラルへのこだわりなどを持つブランドが増えている。2013年にはオーラルケアブランド「ハロー(HELLO)」が誕生し、現在ウォルマート(WALMART)やターゲット(TARGET)などで取り扱われている。
なおケンダルの姉であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)はビューティブランド「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」、妹のカイリー(Kylie)は「カイリー コスメティックス(KYLIE COSMETICS)」、姉のコートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)はライフスタイルサイト「プーシュ(POOSH)」、姉のクロエ(Khloe)はファッションブランド「グッド アメリカン(GOOD AMERICAN)」など、それぞれブランドをローンチしている。