戦略コンサルティング会社のシグマクシスとユナイテッドアローズ、博報堂DYメディアパートナーズの3社合弁会社フィットムは5月9日、試着画像のシェアアプリ「フィットム(fitom)」のサービスをスタートした。
「フィットム」で気になる商品を見つけたら、その商品の試着画像をリクエスト。実店舗を利用するユーザーが、店頭で商品のタグをスキャンすると、該当商品のリクエスト数に応じたインセンティブが表示される。その商品を試着し、撮影、アプリから試着画像をシェアすることでインセンティブを獲得できるというもの。また、自分の試着画像に対し、「いいね」の共感が得られる。
試着をリクエストしたユーザーにとっては、ほかのユーザーや販売スタッフのリアルな試着を見ることができ、商品のサイズ感やシルエットなどを確認してからネットで購入できるというメリットがある。
参加ブランドにとっては、ネットでの購買喚起に加え、来店喚起、販売促進が期待できる。これまで1対1が基本の接客スタイルだったが、試着の画像をシェアすることで、接客の効果が広がることになる。さらに、試着リクエスト数や試着画像の回数など、これまで数値化されていなかった側面から商品の人気度を把握することでMDや売り場作りに活用が可能になる。
スタート時のブランドは、ユナイテッドアローズの全17ブランド(ドゥロワーDRAWER除く)が参加。今後は、他社のブランドの導入も視野に入れる。