日本のアートを世界に発信する宿泊型ミュージアム「ビーエヌエー・オルター・ミュージアム(BnA Alter Museum)」が5月17日に、京都・河原町高辻にオープンする。15人のアーティストによる“泊まれるアート作品”をはじめ、宿泊者以外も楽しめるカフェやバー、ガラス張りのギャラリーを併設する。10階建て31部屋を用意し、宿泊料は2万円〜。
同プロジェクトは、コロンビア・ワークスが不動産を開発し、同社子会社のコロンビアホテル&リゾーツが運営を、BnAが運営管理を行う。ブランドは各社の商標「Alter」と「BnA」を組み合わせたもので、共同で管理する。両社が共同で手がけるアートホテルとしては2018年にオープンした東京・秋葉原の「ビーエヌエー スタジオ秋葉原(BnA Studio Akihabara)」に続き2軒目となる。なお、BnAは16年に「ビーエヌエー ホテル高円寺(BnA HOTEL Koenji)」をオープンしている。
アートを取り入れた宿泊施設が増える中、同ホテルではただ絵を飾る、描くだけでなく、各部屋にそれぞれコンセプトを設け、宿泊者をアーティストの世界観に誘い込む空間を作ることに挑戦。部屋の形から家具、素材までを1つのコンセプトで制作した。リオ五輪のセレモニーの演出を手がけた真鍋大度による24時間映像体験ができる部屋、BOREDOMSのボーカルの山塚EYEによるインタラクティブな音と光の部屋、国内外でインスタレーションやパフォーマンスを繰り広げる梅田哲也による水が流れる部屋など、さまざまな作品空間がそろう。
建物の前面には10階建てのステアケースギャラリーを併設。ガラス張りになっており、階段を上りながら高さ6メートルを超える巨大展示室をのぞきこむことができる縦型ギャラリーだ。25日には、秋山ブクほか4人の作家が参加する初展示企画を開催する。
■BnA Alter Museum
オープン日:5月17日
住所:京都市下京区天満町 267-1
客室:31部屋
参加アーティスト、ディレクター:山塚EYE、AOKI takamasa、梅田哲也、大平龍一、香月美菜、河原尚子、河野ルル、Sai、菅本智、中野裕介、真鍋大度、三嶋章義、ミズグチグッチ、 Mon Koutaro Ooyama、油野愛子、大垣ガク、櫻岡聡、サハラクミコ、大黒健嗣、田窪直樹、田中タケフミ、地野裕子、椿昇、三嶋章義ほか