カシオ計算機は、“一人一人に合った最適なランニング体験の提供”をテーマにアシックスと提携する。
カシオ計算機の「G-SHOCK」やモーショントラッカーを用いてランナーの心拍数や歩数などの情報を収集し、21の項目と照らし合わせてフォームを可視化する。アシックスが持つランニングに関する豊富なデータを生かし、ランナー個々の実力や走り方に適したフォームの指導やアシックスのランニングシューズの提案を行う。
アシックスは2016年に、フィットネス・トラッキング・アプリ「ランキーパー(RUNKEEPER)」を運営する米IT企業フィットネスキーパー社を約8億5000万ドルで買収しており、そこに蓄積されたデータも活用する。
カシオ計算機の広報担当者は、「20年度から順次サービスを提供したい。海外展開も視野に入れる」と話す。ランニングだけでなく、最大限に効果を引き出すためのウオーキングや疲労回復、睡眠の質の向上についても助言するという。
耐衝撃性をはじめとする「G-SHOCK」の高い機能性は世界に知られるところで、片やアシックスは本格派スポーツに強みを持つ。ウエアラブル端末では米アップルの“アップルウオッチ(APPLE WATCH)”などが先行するが、「日本企業同士がタッグを組み、互いの強みを生かしながらオンリーワンな価値を創造したい」と述べた。