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ロート製薬が香りのラボをオープン、第1弾はドラッグストアのトモズと協働

 ロート製薬は、企業を対象とした“香り”事業に参入する。嗅覚のオープンイノベーションラボ「べレアラボ(BELAIR LAB)」を開設し、各企業の目的に合わせた香りの開発や香りによるソリューションの提案、香りの価値検証、香りを用いたサービスや製品をワンストップで提供する。第1弾は、ドラッグストアを運営するトモズと協働して、オリジナルの香りを用いた店舗開発を行う。

 同社は健康寿命への挑戦を軸に、近年は食や再生医療、社員の健康増進に向けた健康経営も積極的に取り組んでいる。研究を進める中で、生理的・心理的効果のある“香り”に着目。「ベレアラボ」では、これまで感覚として語られてきた“香り”を、人間の感性という視点から科学的に検証し、香りの体験を作るメカニズムを製品開発や生産性向上に生かしていく。また、さまざまな分野の企業や、研究機関、プロジェクトなどとコラボしながら、香りの新しい価値を追求する。

 「べレアラボ」のマスター調香師には、“現代で最も優れた香りの発明家”と称されるクリストフ・ロダミエル(CHRISTOPHE LAUDAMIEL)を起用。また、香り体験の検証パートナーには、統合された五感の研究所である一般社団法人カンセイ プロジェクト コミュニティー、サービスデザインパートナーにはカンセイ デザインと連携し、香りがもたらすビジネスコミュニケーションの可能性を探る。

 第1弾のトモズでは、“トモズの香り”として「モダン トラストNo.10」を創造。7月1日から池尻大橋店を皮切りに順次導入し、オリジナルの香りを軸としたお客さま満足度の高い売り場提案を行う。ロート製薬ではさまざまな分野の企業や研究機関、プロジェクトなどとのコラボレーションの依頼を受け付けており、今後もプロジェクト第2弾、第3弾と、整い次第発表する。

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