ヘアサロン「カキモトアームズ(kakimoto arms)」は5月21日、東京・渋谷区の渋谷ヒカリエで、ヘアショー“アームズ コレクション 19”を開催した。33人のヘアスタイリストが登壇し、1人1体のリアルヘアのモデルをカット。日頃から培ってきたテクニックを駆使し、集まった約1000人の観客を魅了した。
カラーリストのイメージが強い「カキモトアームズ」のスタイリストにとって、スタイリスト単独で年1回行われる同イベントは、自らの技術をアピールできる絶好のチャンス。そのため社内の厳しいオーディションを勝ち抜いた選抜チームが、数カ月前から数々の特訓を行ってこの大舞台に臨むという。
12回目を迎えた今回のテーマは“BE YOURSELF ~私は私~”。総勢33人のモデルに対し、スタイリストたちはそれぞれの技とセンスを披露し、ミディアムボブのモデルをベリーショートにするなど、大胆なカットパフォーマンスで観客を魅了した。
また、メンズグルーミングサロンのスタッフも参加してメンズモデルをカット。完成したスタイルだけでなく、スタイリストのカット中の動作もかっこよく、会場を沸かせていた。青山店でディレクターを務める長戸寛典スタイリストが、日頃から「サロンワークでもお客さまから見られていることを忘れず、常にかっこいい動きを意識している」と話しているが、その成果がパフォーマンスとなって表れていた。
同カットステージの特徴は、過度な演出をせず、“直球”のカットパフォーマンスのみで魅せること。最近はエンターテインメントに寄ったヘアショーや、カット中の姿は見せず、完成したモデルがランウェイを歩くだけのショーが増えている中で、異色のイベントだ。演出がない分、技術のごまかしがきかず、観客たちはハサミ1本で勝負する“スタイリスト魂”を感じていたようだ。